ドローンを使って航空写真を撮影するアメリカの会社、2億3000万円の罰金を課される

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アメリカで、ドローン(小型無人ヘリ)を使って航空写真を撮影している会社に、2億3000万円の罰金を課されました。

内容

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ドローンを使って航空写真を撮影し、それを業務にしているSkyPan Internationalというアメリカの会社があります。
この会社に対して、アメリカ政府の連邦航空局(FAA)から190万ドル(約2億3000万円)の罰金が課されました。正確に言うと罰金ではなくて民事制裁金ですが、両者の性質は近いです。これまでの記録は18,700ドル(約227万円)だったので、大幅に最高記録を更新しました。
理由は、ニューヨークとシカゴで65回、許可なく無人ヘリを飛ばしたためであるとFAAは説明しています。
FAAのニュース(英語)
http://www.faa.gov/news/press_releases/news_story.cfm?newsid=19555
65回の内、43回はニューヨークの飛行禁止区域でした。非常に混雑した場所であるため、無人機を飛ばすと危険であるとして、当局は禁止していたようです。

SkyPan International

SkyPanは前述の通り、航空写真を撮っている会社です。例えば以下のような写真です。画像出典: SkyPan
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この会社は、ドローンを飛ばすのに必要な認可であるFAA Section 333を取得しています。しかし認可はあるのですが、以下の違反があったために罰金が課されることになった、とFAAは述べています。
・飛行指示を受けずに飛ばした
・飛行禁止区域を飛ばした
・双方向の無線を積んでいなかった
・発信器を積んでいなかった(衝突防止用。旅客機には必ずあります)
・飛行高度を知らせる機材を積んでいなかった
FAAの言っている事実が正しいなら、やはり問題なのではないでしょうか。特に人口密集地で飛ばしたというのは危険であったと言われると、否定できないと思います。畑や原野で飛ばすのと違って、人間の上に墜落したら危ないです。
なお少しややこしいですが、FAA Section 333の認可は、ドローンの登録制度とはまた別です。ドローンの登録制度は個人であれ会社であれ、ドローンを持っていたら登録する義務があるという制度です。FAA Section 333の方は、ドローンを使ってビジネスを行うのに必要な認可です。
日本でも今後、同じようなケースがでてくるかもしれません。

まとめ

・ドローンで航空写真を撮る会社に罰金が課された
・金額は日本円換算で2億3000万円である
・ビジネスの認可はあったが、飛行管制や機材の面で違反を指摘された

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