真空パック、既存品を掲載しただけだとして運営から処分された | VacuumClicka

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VacuumClickaという真空パックにするグッズがKickstarterに掲載されていました。しかし運営から処分がくだり、掲載取り消しになりました。
suspended(中断)と表示されていますが、Kickstarterの規定により復活することはありません。
この件はコメントで教えてもらいました。コメントをいただいた方、ありがとうございました。

何がまずかったのか?

VacuumClickaは、冷蔵庫に保存するために真空パックにできるというグッズです。しかし他社の製品を掲載しただけである、あるいは関連する事実が適切に公開されていなかった、として運営から処分を受けてしまいました。
Kickstarterの規定では、他社の製品をプロジェクトとして掲載することはできません。Kickstarterはクリエティブなことを実現するための場である、と運営は宣言しており、これが禁止されている理由だと思われます。単に他社製品を載せただけでは、確かにクリエイティブだとは言えません。
通販サイトでは他社の製品を販売することは一般的ですし、問題もありません。ただ、Kickstarterでは禁止されています。

何と同じだったのか?

具体的にどれと同じだったのでしょうか。プロジェクトのページにあるコメントでは、Alibaba.comのページが挙げられています。Alibabaは中国のサイトで、簡単に言うと海外の輸入業者が仕入れるためのサイトです。
http://www.alibaba.com/product-detail/CLICKA_50017988933.html
このページはアカウントを作成しないと見られません。そこで作成してページを見たところ、確かに同じように見えます。パッケージにも「CLICKA」と書かれており、まさにそっくりです。
もう一つ指摘されているのがYouTubeの動画です。日本語です。


CLICCAとなっており微妙に綴りが違いますが、こちらもそっくりです。YouTubeに動画が掲載された日は2015/2/4となっています。Kickstarterのプロジェクトよりも数ヶ月前です。

プロジェクト責任者の反応は?

これらのことに対して、プロジェクト責任者側は以下のように述べています。
https://www.kickstarter.com/projects/vacuumclicka/vacuumclickatm-the-worlds-best-portable-vacuum-gad/posts/1361920
要約すると次の通りです。
・VauumClickaはこれらの製品とは無関係です。製造委託先とは特許権を共有して開発しました。そのため製造委託先が、別のクライアントのためにこの技術を使うこともできます。現在市場に流通しているのはそれらのものだと思われます。

運営側からみると

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製造委託先が独自に同じ物を作ったのかどうか。このことの真偽はわかりません。裁判所で争えば決着がつきますが、少なくとも今のところは真偽不明です。
しかしながらKickstarterのポリシーを考えると、製造委託先が独自に作れてしまうような契約自体が、規定にひっかかりやすいのではないかと思います。この契約では、他社製品を並べているだけなのかどうか、第三者からは区別できません。
またKickstarterからプロジェクト側へ指摘された内容に、関連する事実が適切に公開されていなかった、ともあります。製造委託先のことはプロジェクトのページに書かれていなかったので、この点に関しては確かにそうだと言えそうです。

プロジェクト責任者側は

プロジェクト責任者側はこの決定に不満を持っています。現在はIndiegogoでプロジェクトを立ち上げ直されています。
https://www.indiegogo.com/projects/vacuumclicka-world-s-best-portable-vacuum-gadget/x/8276897#/story
現在約340万円集まっています。Kickstarterで約2100万円集まっていたのに比べると、現状かなり少ない額です。ただし少ないから疑わしいというわけではないです。今のところ、当事者にしか真偽は不明です。

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