国際宇宙ステーションISSからみた地球を、VR動画として仮想体験する計画 | SpaceVR

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SpaceVRは、国際宇宙ステーション(ISS)からみた地球を、VR動画として仮想体験しようという計画です。

内容

宇宙から見る地球は非常にきれいです。しかし宇宙に行ける人とというのはごく僅かです。
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そこで360度カメラを国際宇宙ステーション(ISS)に持って行き、そこで撮影した動画をゴーグル型のモニターで見よう、というのがこの計画です。下の画像はGear VRですが、Oculus Riftやスマホでも見ることができます。
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ゴーグルの中を覗き込むと、見渡す限り宇宙空間と地球の見える世界に没入できます。実際に宇宙へ行くのはコストなど様々な理由で難しいので、VRで仮想体験してはどうか、というのがこのプロジェクトの提案です。
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そのために専用のカメラを用意する計画です。横方向に4つのカメラ、上方向に1つのカメラを使って撮影します。横360度、縦90度好きな方向を見られる仕組みです。
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カメラはかなり小型です。というのも、大きさに応じてISSに持ち込む料金が変わるためです。
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カメラはキューポラモジュールという、ISSにある観測所に配置する計画です。
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撮影した画像はSDカードに記録し、SDカードそのものを地球に送り返す計画です。なぜ電波で送信しないかというと、電波が非常に貴重な資源であり、高解像度の動画を送る余裕がないためです。カメラ5台分の動画なので、解像度も通常の5倍になります。

実現可能性

ここまではいいのですが、問題はこのプロジェクトが本当に実現できるかどうかです。プロジェクトの目標額は10万ドル(約1100万円)です。果たしてこの金額で実現できるのでしょうか。
最初はロケットで宇宙に送るなんて簡単ではないし、無理なのでは……と思ったのですが、案外そうでもないようです。このプロジェクトではNanoRacks社に依頼してカメラを打ち上げるという計画なのですが、NanoRacksのページを見ると料金が載っていました。
1U(4cm x 4cm x 4cm)をISSまで持って行く場合、最低3万ドル(約359万円)からと書いてあります。これには他の荷物と一緒にロケットに相乗りする料金も入っています。プロジェクトの目標額は10万ドルなので、手の届く範囲です。
http://nanoracks.com/resources/faq/
ただしこれは最低料金の話で、ISSで何をするかによって金額は変わってくると思います。宇宙飛行士の作業量でも金額は変わるはずです。
いずれにせよ、このプロジェクトの数字自体は現実的なもののように思えます。過去のKickstarterのプロジェクトでは月に無人探査機を送るというような無理な計画もありましたが、今回のものはちゃんと考えられているようです。
なお料金は書いてありませんが、日本でもNanoRacks社を使ったサービスがありました。
http://www.jamss.co.jp/business/iss.html

まとめ

お値段は、$50+送料$15で、$65(約7,700円)で完成したVR動画をダウンロードし、見ることができます。ステッカー付きです。
ステッカー無しにして送料を削ってくれた方がよかったような気もしますが……。
2015/10/9まで支援受付中です。

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